休眠会社の買取について~法人設立と比べてのメリット・デメリット~
休眠会社を買い取って、事業目的の変更・役員変更・商号変更を行うと登録免許税がかからない!
また、資本金500万円の休眠会社を買い取って、500万円は実際になくても資本金の高い会社を作れる!(建設業の許可のためなど→実際は本来の資金力をチェックされる可能性あり)などのメリットがあり検討する方がいると思います。
■休眠会社を買い取ることのメリット
- 顧客や信用力、ノウハウなどの無形資産を取得できる
- 社歴の古い会社を買い取ることにより創業何十年という会社を持つことで信用力を高めることが可能→例えば不動産会社などは社歴が古いと信用力UPしたりします。
- 許認可のある会社を買い取ることができれば、新規の申請が不要(また、古い許認可番号の取得ができる)
- 設立手続きが不要
■休眠会社を買い取ることのデメリット
- 買い取る会社の資産・負債を引き継ぐ必要がある
- 税金の滞納がある可能性
- 簿外債務の可能性
- 過去の倒産歴や行政処分歴の可能性
- 訴訟を抱えている可能性
- 金融機関のブラックリストに載っている可能性→融資を受けることができない
- 決算をしていない年度がある可能性→融資に不利
ですので休眠会社の買取はケースによってはリスクが高いのも現状です。
融資を受けるのか、許認可は取得するのかで選択は異なりますし、買取先に良い会社があるのかも重要です。
(例えば、知人の会社や元もと働いていた会社など状況がよく分かり、絶対安心という場合を覗くと、しっかり専門家に調べてもらう必要があります。結果的に設立をするよりコストが高くなってしまう場合もあります。)
また、登録免許税を安く抑えたいという理由だけでしたら、あまりリスクの割にメリットはありません。
箱が必要なだけでしたら合同会社でも十分ですし、その場合の設立費用は、株式会社に比べて15万円くらい安くなります。
安易に会社を貰わないように気をつけましょう。
また、実際に買取等を行う際は、役員の責任などの問題をクリアにするため
必要な書類手続きはしっかりと済ませましょう!